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2006年07月27日

●ボラティリティと株価変動モデル

ボラティリティを理解するうえで欠かせないのが、株価の動きに関する知識です。 オプションの評価モデル(算定技法)にはいくつか種類がありますが、すべてに共通していることは「株価はランダム・ウォークする」という前提です。「ランダム・ウォーク」とは「株価の将来の動きは、過去の動きには一切影響を受けずランダムに推移する」ことを意味します。

極端に言えば、過去1年間毎営業日上昇してきた株も、明日は上がるか下がるか同じ確率で起こるということです。この前提は感覚的には受け入れづらい前提に見えますが、様々な検証の歴史を経て、ファイナンス理論の中核として確立しています。
ランダム・ウォークが満たす条件は以下が挙げられます

 株価は不確実である
 株価の動きは連続的である
 株価は決して「ゼロ」にはならない
 株式を長期間保有することにより、株式の収益率に関するリスク(不確実性)は増大する