なぜ企業の評価体制の準備が遅れたか1
下記は5月のストック・オプション会計基準導入に向けて、2006年3月時点における上場企業向けアンケート結果です。
<会計基準の施行に対する準備は進んでいるか>
まだ始めていない 48%
始めたばかり 35%
その他 17%
<過去発行分を試算したことはあるか>
まだ始めていない 78%
試算した 14%
その他 8%
<新会計基準導入を受けて、ストック・オプション廃止を検討するか>
検討していない 53%
わからない 24%
検討始めた 7%
その他 16%
<評価はどこに依頼しますか>
検討していない 28%
監査法人 32%
証券会社 10%
会計士、税理事務所等 7%
社内で対応する 2%
その他機関 21%
(出典 プルータス・コンサルティング)
このように各企業の評価準備への動きが鈍い現状について、以下の理由が推測されます。
会計基準に対する知識不足
費用化を契機にストック・オプションは廃止する方向
評価業務は監査法人等に相談すれば良いであろうとの見通し
P/Lへのインパクトは軽微であるとの判断